リモート演奏の編集でやること2/5「画面転換(トランジション)」
【②画面転換/効果(トランジション)】→オペラで言うと「舞台の場面転換?!」
映像の配置をしてみて、次に考えたのは
「これって、最初から最後までずっとこのままの構図で行くの?」でした。
全員が映るのは当然として、途中はもう少し小分けに人が見えた方が人が大きく映るし(単純)、
なんせ40人以上映る人がいると、一人当たりの面積がちっさいので
せっかく撮ってもらった人の細かい表情とかが見えてこないのは残念。
何場面かに分けて人数を振り分けした構図を考えたけど、そのままだとなんか「ぶつぶつ」切り替わってて音楽の雰囲気とちょっと気分がして・・・
ということで2つめにやったことは次のシーン「つなぎ目」への転換の方法を設定する
「トランジション」という作業でした。
「本編映像編集」でやったこと5つ
【①映像配置】
【②画面転換/効果(トランジション)】←今回コレ!!
【③色合い(カラー補正)】
【④テロップ(字幕)】
【⑤いろんなエフェクト(フレア=光/モーションなど)】
トランジションって何?
映像の編集をする際の映像と映像の間に入れる効果で「切り替え」して次のシーンに自然に移るようにすること。
どんな種類があるか?
【主なトランジション3つ】
・クロスディゾルブ
・ブラックアウト
・ホワイトアウト など。他にも種類はたくさんあるのだ。
私は主にこの3つを使って編集しましたが、このトランジションはプラグイン(後から追加することで機能が拡張するオプションみたいな感じ)もたくさん出ていて、シーンによって様々な種類を使いこなせれば、かっこいいMV(ミュージックビデオ)とかも作れるんじゃあないだろうかってほど、この「切り替え」効果を使うだけで映像(カット)同士の見栄えが段違いで上がるので、これはもっと勉強したいなと思いました。
普段、画面の切り替えなんて気にして映像を見たことがなかったので、このトランジションという存在を知ってからは、ついつい「画面がどう切り替わってるか」ってところばかり気になって見てしまって、話がさっぱりついてこない時があったりして(笑)
これは変なとこ見るクセがつきそう・・・
でもどうやってつなぎ目を考えて作ってるか、っていう観点から見ると
作り手が「今あるシーン」から「次のシーン」へ
雰囲気を引き継ぎたいのか、全く違う気持ちにさせたいのか、
その一瞬の「余白」みたいな間の取り方や時間配分、組み合わせは
無限にあるので、その人の感性が生きてくる箇所だなあと思いました。
オペラでいうと私なりにこんなイメージかな
・ブラックアウト ➡緞帳がおりて転換or照明が落ちて転換
・ホワイトアウト ➡緞帳なしで転換or照明も明るいまま転換
・クロスディゾルブ➡紗幕おろして照明ちょっと落として転換
みたいな感じ。オペラで場面転換は「音中(おとなか。音楽がなってる中で転換)」か音楽の終わった区切りで転換する(通常転換)んだけれど、それは楽譜に作曲家が指示している箇所もあるので、それに従って作る場合と、演出家によっては脚色をつけてあえて変えたりする場合もあるので、演じる方は同じ舞台がどんどん様変わりしていくのを見るのは
ディズニーのアトラクションに乗って、次々変わる場面を見るみたいでワクワクします。
映像のトランジションも「次のシーンに移ることで感動が増す」ような効果があると思うので、
ただの切り替え、と思わずに「舞台の場面転換」だと思って大事に扱おうと思いました。
それで作ったひとつ目の映像編集はこちら↓
まだまだ舞台転換は奥が深いのう・・・
次は③色合い(カラー補正)をやってみました。
色合いを変えるだけで、そのシーンの心情も変わってきてかなり興味深いエフェクト(効果)。
迷った時は「青」か「オレンジ」のようで・・・(つづく)