#5.リモート演奏で編集してみた~40人超えの編集で必要なこころがまえ~

リモート演奏参加40人以上の「編集」をしてみた!

前回、初めての「リモート演奏」に参加をして、無事動画にして貰ったったのもつかの間、次のリモート演奏のお誘いがあったのですが・・・

なんと参加者数が40人以上!!
どうやら前回20人程のリモート編集をしてくれた、「ジーニー似」の歌い手仲間のPCがすでに編集の重さに限界が来ているという話を聞いて、PCのスペックを確認したら若干私の方が高かったようなので「編集分担制」で動画を制作することになりました。

リモート編集に必要なのは大きく分けて「音編集」「本編映像編集」「エンドロール編集」の3つ

ということでPCへの負荷を軽減するため「編集を分担」してそれぞれ出来たパーツを組み合わせて一つの動画にするために、まずは編集がどんなパーツに分けられるかを整理したところ・・・
大きく分けて「3つのセクション」に分けられそうという結果に。
私はその中でも「本編編集」で送られてきた約200GBのデータを使って映像編集をすることになり(Youtube動画なら480Pで約200時間!位見られる容量のでかさ)映像のデータ扱いに圧死しそうでした。。。

編集に必要な3つのセクションその①
「音編集」

・リモート録音の場合、伴奏パートを聴きながら声だけの録音をしたデータを一つにまとめた(重ねた)後に、音楽編集ソフトを使って色々な効果を入れて調整して、なるべく違和感のない音質に仕上げていく作業。私はAdobeのAuditionというソフトで編集するのですが、以下の3つの調整をかけています。ご参考までに。

【①ホワイトノイズ消去】→無音時の「サーー」という周囲の環境音の除去

【②リバーブ(残響/エコー)をかける】→ホールで演奏しているような空間を演出

【③音質調整】→音割れや音量バランスの調整

 

音編集の大変な所は、「効果をかけても確認するのが波形と自分の耳」ということ。
他の編集もそうだけど、基本的に変更は「数値」をいじって、結果どう反映されたかを「自分の耳や目」で判断するので、何が良いと判断するかは自分のセンスもおおいに必要。
やればやるほどわからなくなってくる「沼」現象にさいなまれるので、いかに普段ふつーに聴いている音楽って、実は神編集してるんだなって実感しました。
有料のソフトはその辺ある程度テンプレートのように選択できるようになってるので編集時にはとっても助かります。

編集に必要な3つのセクションその②
「本編映像編集」

・私が担当したのがこの「本編」の映像編集。編集ソフトはAdobe Premiere pro使用。

【①映像配置(クロップ/速度デュレーション)】→どの場面にどの映像を置くか(激重作業)

【②画面転換/効果(トランジション)】→次のシーンに行くときに画面の切り替え方法

【③色合い(カラー補正)】→全体の色味を調整

【④テロップ(字幕)】→タイトルや字幕などを挿入

【⑤いろんなエフェクト(フレア=光/モーションなど)】→シーンが生き生きとしてくる

 

とにかくこの作業は「PCのスペックが高くないと地獄を見る」ことになる。
上記の①~⑤を見てもらっても分かる通り色んな効果を重ねていく作業になるので、効果を重ねれば重ねるほどPCへの負荷がどんどんかかっててきて、映像をプレビューした途端・・・

なんか画面カクカクする→下手したらPCごとオチる発狂

 

まるで「タイムループホラー」のように悪夢を繰り返しながらの編集作業となるわけです。

編集に必要な3つのセクションその③
「エンドロール編集」

映像の最後に入れる「クレジット」=作品の制作に関わったキャストやスタッフのリストを並べたもので、簡単に名前を挿入するものから、エンドロールだけでも一つの物語が見えるような演出をするものまで幅広く作られているもの。最初に入れる場合や、クレジット無しの映像もあるけれど、作品における重要な構成要素でもあるから、大切に扱って損はない。

編集方法は「本編映像編集」と変わらない。
ただ、テロップで名称や名前を出すのが主な構成のため、順番や誤字脱字など間違わないようにチェックするのが大変。

 

ということで、リモート演奏の編集で40人以上の動画を作ろうと思っている場合は、これらの作業をこなせる少なくとも以下の4点の心がまえが必要だと思い知りました。

大人数のリモート演奏の編集で必要な心構え④つ

大人数の動画編集をする場合の心がまえ④つ

①無制限に使用できるWiFi環境(最重要)
・データのやり取りは無限に沸き起こるので容量決まってると無理

②ハイスペックPC
・編集ソフトをダウンロードして作業に耐えられないと発狂する

③優良編集ソフト
・料理で言えば「調理器具」みたいなもの。良い器具を使えば凝った料理ができる

④根性
・画面は必ずと言っていいほど「カクカク」し始めて編集は死闘と化す。耐えるのだ

 

結局のところ「リモートの人数」によって、少なければスマホアプリで対応できるだろうし、大人数であればあるほど編集環境を揃えていかないと対応できないということ。

次はその根性で乗り切った「本編編集」をもう少し掘り下げて
編集ソフトAdobe Premiere Proを使って実際下記①~⑤を編集した内容を順次公開して行きます。

「映像編集」でやったこと

【①映像配置(クロップ/速度デュレーション)】→どの場面にどの映像を置くか(激重作業)

【②画面転換/効果(トランジション)】→次のシーンに行くときに画面の切り替え方法

【③色合い(カラー補正)】→全体の色味を調整

【④テロップ(字幕)】→タイトルや字幕などを挿入

【⑤いろんなエフェクト(フレア=光/モーションなど)】→シーンが生き生きとしてくる

 

さらに次は
「リモート演奏支援企画に応募/編集からYoutube動画投稿」まで

全てやることになった記事も平行でUPしていきますので

・コロナで演奏活動を自粛せざるを得ない音楽家
・音楽活動や芸術活動をどんな形でも続けようと一生懸命頑張ってる人達
・リモート演奏に興味がある人
・映像編集のやり方が知りたい人
・なんか知らないけど新しいことしてみたい人(笑)

 

今舞台に上がれない悔しさに負けないで頑張ろうとしている人達へ
音楽の世界で生きてきた私自身が失敗したり、経験した体験を記事にすることで、少しでも創作活動の参考になればいいなと思ってます。

頑張れ!俺!!←