投稿者「admin_opera」のアーカイブ

VLOGはじめました!

OPERA VLOG 始めます!

オペラ歌手の日常をゆるくVLOGで動画にしました(*’ω’*)

【OPERA VLOG#1】

https://youtu.be/K_0AyPOgsa8

10/25(日)13:00~オペラ「ヘンゼルトグレーテル」ストリーミング配信をします!

CMはこちらから(*’ω’*)

https://youtu.be/DGeRyuhZAfo

あと1ヶ月後ですが

準備に追われながらどこまで投稿できるかやってみないと分からないので

生暖かい目で(笑)応援していただけると嬉しいです!

ICHI-OPERA公式Webサイトはこちら

 

#9.リモート演奏で編集してみた~編集④タイトルや字幕などを挿入~

リモート演奏の編集でやること4/5「タイトルや字幕などを挿入(テロップ入れ)」

ここまでは「映像」に関しての編集についてお話をしてきましたが、
今回は「字幕」についての編集での気づきをシェアできたらいいなと思います。

「本編映像編集でやったこと5つ

【①映像配置】

【②画面転換/効果(トランジション)】

【③色合い(カラー補正)】

【④テロップ(字幕)】←今回コレ!!

【⑤いろんなエフェクト(フレア=光/モーションなど)】

編集において字幕(テロップ)が必要になるとき4選

・タイトル
・歌詞/訳詞挿入
・効果音
・説明文

 

動画で文字を入れる必要があるのはだいたいこの4つかなと思うのですが、実際挿入してみて思ったことは

結構手間かかる!!

ということ。
文字だけ入力すれば・・・と簡単に考えていたのですが、案外映像に文字を入れるまでには細かい作業が必要で、ひとつの文章を映像に組み込もうと思ったら、だいたいこの5つの作業をワンセットで選択しながら手作業で入れて行く感じでした。

やること①
文字のフォントを選ぶ

やること②
色、大きさ、エフェクトを選ぶ

やること③
映像の時間軸に合わせて配置する

やること④
文字が出るタイミングと消えるタイミングを調整する

やること⑤
誤字脱字のチェック(大事)

 

これをひたすら文字が必要な所に繰り返しながら配置して行くわけです。
特に歌詞の場合はワンフレーズごとに入力していくので
曲によっては百回単位でテロップ入れする羽目に・・・

もちろんショートカット機能などを使ってコピペしながら作って行くので、①②は同じ内容であれば一度作れば使いまわしができるのですが、
逆に修正しようと思った場合(全体のフォント変えたり、大きさ変えたり)は、また1つずつ変更しないといけなくなる・・・とても気の遠い作業が待ち受けていたりします(恐)。

特に、注意しないといけないことが「誤字脱字」

人の名前や、歌詞などは間違ってしまうとせっかく映像がうまくいったのに「あ!何か違う」って現実に引き戻されてしまうし、何よりも正しい情報を伝えなかったことであちこちご迷惑がかかる場合があるのでとても慎重に扱わないといけないわけです。

特に編集してる時は一人で何度も同じ場面を見て修正しながら作業しているので、誤字を探すのはまるで「ウォーリーを探せ」状態。繰り返し見続けていると、目が慣れて「一体化」してしまって、おかしさに気づかなくなってしまいがち。

間違えないための「先に文章だけ別で作ったのをコピペして使う」がおススメ

間違いを防ぐためには、もし入れる内容が決まっているのであれば(名前とか歌詞とか)先に「文章だけ別の所に打ったのを確認して貰ってから、編集時にはそれをコピペして使う」のが間違いが格段に無くなったのでおススメ。

別の場所と言っても、PCなら「ワード」や「メモ」機能、スマホであれば「メールの本文」とかに入れておけば、作成するのも楽だしコピペしやすいので、映像編集をしながら直接打文字を打つ・・・よりは間違う危険がグッと下がりました。

文字に関しては一度できたら、完成の前に他の人に確認して貰うのが大切

特に動画提出に〆切があるような場合、文字はなるべく早い段階で確認して貰えた方が編集する方は気持ちが焦らずにできるし、確認で見た人も「文字の誤字」に関しては案外最後まで気付かないこともあるので(どうしても映像を主体に見てしまうと文字が背景化してぼやけて見てしまうことが多々あるので)、確認して貰う時はぜひ「文字を確認して下さい」とお願いすると、制作関係者内でお互いストレスがなく進行できるはず。

文字ひとつ変えるのもそれなりに時間がかかるということを知って、動画を作る時に文字をどれくらい入れるのか(もしくは入れないのか)打合せの段階で時間がかかることを踏まえて、制作時間から逆算して選択できるようになれば、だいぶ編集も楽になると思います。

私は「文字くらいちょちょいと入れられるだろう~」とまさかの「字幕2段(原語&日本語和訳)」というダブル文字入力を無謀にも選択。からの無限文字作業ループにはまり、しかも日本語和訳も自分で考えながら作業したのでだいぶ病みました・・・

そんな頑張って字幕を入れた証がこちら・・・

編集で間違いに気づいて変更しても、うっかり保存し忘れて結果指摘されたり、ほんと文字って「正誤がはっきり」しててごまかせないから心臓に悪い(涙)

【番外編】「サムネ」には字を入れることが多い

動画の中で「タイトル」みたいな位置づけにあって、動画とは別に設定ができる「サムネ」。
YouTubeの動画を選ぶトップ画面に表示されるだけあって、見る人はその「サムネ」に惹かれて動画を見ることがほとんどなので、動画をYouTubeなどに投稿する場合はとっても大事な「動画の顔」とも言えるワケです。

その「動画の顔」にどれだけ見る人が興味を持てるか、ということでは「インパクトのある文字」の方がより強く惹きつけられるので、動画以外でわざわざ「文字」を映像に組み込んだ画像を別で作って、動画のサムネに使う用設定することが多いようです。

特にYouTubeだと動画をUPしている最中に自動でサムネが形成されて、何個かある内から選択できるようになっているけれど、一番見てもらいたいシーンが選ばれていないことが多いので、時間があるようなら別に「サムネ用画像」というのを作っておいて、サムネを選択する所で自分の作ったものを選択できるようにしておくと、完成したときにはちゃんとした「表紙」で動画を配信することができるから良いですね。

ということで、編集の方法も次が最後の解説になりました。最後は編集の中でも高度な技が必要な「光(フレア)」や「モーション」を使ったお話し。正直ここに手を出す頃には、自分が「映像の沼」に入り込んでるなと実感しました。それくらい使えたらすごく映像に効果的だけど、もう演出の部類に入ってくるから初心者には説明すらなかなか難しい(けど無謀にもやってみた)・・・これらを経て、動画を完成させたのであります・・・。

 

 

#8.リモート演奏で編集してみた~編集③色合い(カラー補正)の調整~

リモート演奏の編集でやること3/5「色合いを合わせて世界観を統一する」

【③色合い(カラー補正)】色味は「」と「オレンジ」で画面が際立つ?!カラーグレーディングの魔法

「本編映像編集でやったこと5つ

【①映像配置】

【②画面転換/効果(トランジション)】

【③色合い(カラー補正)】←今回コレ!!

【④テロップ(字幕)】

【⑤いろんなエフェクト(フレア=光/モーションなど)】

 

洋服でもメイクでも、「色味」が変わるとその人の印象まで変えてしまう程
カラーって大切。

映像も全体のカラーで見る人の「印象」を誘導できるとしたら??今回はそんな魔法みたいなお話しです。

人は映像を見て「」で感情を感じ取ることができるらしい

アメリカの心理学者、ロバート・プルチックが「感情の輪」という
色彩を感情に例えたモデルを作って、それは映画業界などでもとても重要な一つの指針として参考にされているようです。

プルチック・感情の輪(WikiPediaより)

映像の中でも特に多く使われている「人の顔、肌」というのはオレンジ系で表すことが多いのと、それを補色する色が「青色」ということで、この二つをうまく利用すると

人物が生き生きと浮き上がって見える」ようになるそうです。

確かに映画のパンフレットで、青系の背景に浮かぶ役者さんって、とっても際立って見えるような気がする・・・
同じ2次元の場所に置いてあるのに、色味が変わるだけで立体的に見えるとは、奥が深い・・・

色自体にも「感情」を誘導する効果がある?どんな色がどんな気持ち?

先ほどのプルチックを参照して簡単にまとめてみました

水色系】放心、驚き、悲嘆(色が深くなればなるほど感情は重くなる)
青系】哀愁、悲しみ、悲嘆
】うんざり、嫌悪感
】苛立ち、怒り、激怒
オレンジ】関心、期待、警戒
】平穏、喜び、恍惚
黄緑系】容認、信頼、敬愛
】不安、恐れ、恐怖

 

これを見ながら映像の全体像の色味を考えて全体の色味のバランスを取ると、より届けたい感情を上乗せして表現することができそう。

海の映像を見ると、なんだかちょっとセンチメンタルになるのは
色味から「哀愁」や「悲しみ」という感情を受け取っていたのかもしれない。

ということで早速映像編集にも色味を調整してみることに

今回制作した動画(本編)はオペラの中のある1曲なんだけど

ヴェルディ作曲
オペラ「ナブッコ」より
~行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って~

 

内容は「悲しみ、悲嘆」の中に「ほんの一握りの希望」の感情がある、イタリアでは「第2の国家」とも言われているとても有名で美しい曲。

この曲を色味にすると「悲しみの青不安や恐れの深緑そして一握りの希望のオレンジ

みたいになった(なんかちょっとカッコイイ)。なので背景となる色はほぼ青味がかりつつ、冒頭は緑がかった青を入れて全体の悲しみの気持ちを「」でも表現してみることに。

その中にある「希望」はちょうど指揮者(マエストロ)を常に映像に配置することになっていたので、そこにオレンジを込めて色味を調整。

曲の終わりの時点では、平穏にはなっていないのでその青味をキープしたままブラックアウト(前回の場面転換=緞帳をおろすイメージ)してみました。

感情を色で考えるというのは、音楽をやっているからか、普段から「音楽を色に例える」なんてことは日常茶飯事に頭の中に浮かんできて、そんなに違和感なくイメージできました。
実際映像編集を分担した「ジーニーみたいなテノール歌手氏」と打合せの段階で「こんな色のイメージがあるんだけど」と話したら、ほぼ同じ色味の映像イメージを持っていたようで、その辺はもしかして一般的な考えではないのかもしれないけれど・・・

ということで何度も貼り付けている(笑)こちらの動画。
ここまでの内容を読んで貰えたら、きっと見方も変わるはず。

色味って、映像編集するときに考えれば考えるほど
感情をのせることができるステキな魔法なんだなと思いました。

色味は迷ったら人は「青味」と「オレンジ」で際立つ!!

これさえ頭の片隅に置いておけば、きっと編集で色味に悩んだ時の参考になると思います。

後は、映像を分かりやすくする「字幕(テロップ)」と「光などのエフェクト」を紐解いて行くぞ!
っていうかひとつの動画を作るのにも、ほんと色々な編集作業が必要なんだなあ・・・
(今回は文章の文字も色を多めに使ってみたりして)。

奥が深すぎるぞ、編集!!!

#7.リモート演奏で編集してみた~編集②画面転換(トランジション)の方法~

リモート演奏の編集でやること2/5「画面転換(トランジション)」

【②画面転換/効果(トランジション)】→オペラで言うと「舞台の場面転換?!」

映像の配置をしてみて、次に考えたのは

「これって、最初から最後までずっとこのままの構図で行くの?」でした。

全員が映るのは当然として、途中はもう少し小分けに人が見えた方が人が大きく映るし(単純)、
なんせ40人以上映る人がいると、一人当たりの面積がちっさいので
せっかく撮ってもらった人の細かい表情とかが見えてこないのは残念。

何場面かに分けて人数を振り分けした構図を考えたけど、そのままだとなんか「ぶつぶつ」切り替わってて音楽の雰囲気とちょっと気分がして・・・

ということで2つめにやったことは次のシーン「つなぎ目」への転換の方法を設定する
「トランジション」という作業でした。

「本編映像編集」でやったこと5つ

【①映像配置】

【②画面転換/効果(トランジション)】←今回コレ!!

【③色合い(カラー補正)】

【④テロップ(字幕)】

【⑤いろんなエフェクト(フレア=光/モーションなど)】

 

トランジションって何?

映像の編集をする際の映像と映像の間に入れる効果で「切り替え」して次のシーンに自然に移るようにすること。

 

どんな種類があるか?

【主なトランジション3つ】

・クロスディゾルブ
・ブラックアウト
・ホワイトアウト            など。他にも種類はたくさんあるのだ。

 

私は主にこの3つを使って編集しましたが、このトランジションはプラグイン(後から追加することで機能が拡張するオプションみたいな感じ)もたくさん出ていて、シーンによって様々な種類を使いこなせれば、かっこいいMV(ミュージックビデオ)とかも作れるんじゃあないだろうかってほど、この「切り替え」効果を使うだけで映像(カット)同士の見栄えが段違いで上がるので、これはもっと勉強したいなと思いました。

普段、画面の切り替えなんて気にして映像を見たことがなかったので、このトランジションという存在を知ってからは、ついつい「画面がどう切り替わってるか」ってところばかり気になって見てしまって、話がさっぱりついてこない時があったりして(笑)

これは変なとこ見るクセがつきそう・・・

でもどうやってつなぎ目を考えて作ってるか、っていう観点から見ると
作り手が「今あるシーン」から「次のシーン」へ
雰囲気を引き継ぎたいのか、全く違う気持ちにさせたいのか、
その一瞬の「余白」みたいな間の取り方や時間配分、組み合わせは
無限にあるので、その人の感性が生きてくる箇所だなあと思いました。

オペラでいうと私なりにこんなイメージかな

・ブラックアウト ➡緞帳がおりて転換or照明が落ちて転換

・ホワイトアウト ➡緞帳なしで転換or照明も明るいまま転換

・クロスディゾルブ➡紗幕おろして照明ちょっと落として転換

 

みたいな感じ。オペラで場面転換は「音中(おとなか。音楽がなってる中で転換)」か音楽の終わった区切りで転換する(通常転換)んだけれど、それは楽譜に作曲家が指示している箇所もあるので、それに従って作る場合と、演出家によっては脚色をつけてあえて変えたりする場合もあるので、演じる方は同じ舞台がどんどん様変わりしていくのを見るのは
ディズニーのアトラクションに乗って、次々変わる場面を見るみたいでワクワクします。

映像のトランジションも「次のシーンに移ることで感動が増す」ような効果があると思うので、
ただの切り替え、と思わずに「舞台の場面転換」だと思って大事に扱おうと思いました。

それで作ったひとつ目の映像編集はこちら↓

まだまだ舞台転換は奥が深いのう・・・

次は③色合い(カラー補正)をやってみました。
色合いを変えるだけで、そのシーンの心情も変わってきてかなり興味深いエフェクト(効果)。
迷った時は「青」か「オレンジ」のようで・・・(つづく)

 

#6.リモート演奏で編集してみた~編集①映像配置~切って揃える~

リモート演奏の編集で最初にやること1/5「映像素材の配置」

映像編集でやったこと5つのうちの1番目が「映像配置」一番頭を悩ます作業を3つのポイントで楽チンに(他4つは↓に)

「本編映像編集」でやったこと5つ

【①映像配置】←今回コレ!!

【②画面転換/効果(トランジション)】

【③色合い(カラー補正)】

【④テロップ(字幕)】

【⑤いろんなエフェクト(フレア=光/モーションなど)】

リモート演奏で、様々な映像素材が届いてやること5つのうち、
一番最初にやることは
「素材を並べる」ことなんだけど、どうやって並べるか悩んだ結果、
試行錯誤しながら「3つのこと」を考えて並べると比較的簡単に配置できるようになったのでその中身をご紹介します。
もちろん他にも色々な方法があると思いますが、私なりに40人以上の映像を
「どうやったらわちゃわちゃに見えないか」ということに重点を置いて、
頭をかきむしりながら?たどり着いた3つのアイデアなので、
もし何かのお役に立てたら嬉しいです。

素材の並べ方その①

【トランプの七ならべをするようにカテゴリー分けをしてから並べる】

 

40人以上の編集ともなると総データ量が200GBを超えてくるので、「整理整頓」は必須。

映像素材は様々な大きさ、方向、時間帯で撮ったのが送られてくるので、まずは
トランプの「七ならべ」みたいに「カテゴリーで分ける」→「並べる」で試してみると
大人数でも比較的画面に落ち着いて配置しやすくなりました。

【大人数のリモート映像素材の分け方】

・縦画面と横画面
・人物の大きさ、向き、色味
・背景が有無
・光の当たり具合(暗すぎたり色が薄かったり)

 

なるべく似たような映像を並べて、グループごとに配置してあげると、それだけで見やすい画面になってきます。
グループごとに大まかに配置してから、全体のバランスを見て個々をチェンジして行けば「全体のバランスがバラバラ」になりにくくなるのでおススメ。

人物の向きも考えて並べると、統一感が増して見えてきたり
お互いあえて逆向きに並べれば、意識がお互い外に向いてるように見えるし、ある一定方向に全員を向ければ、自然と動画を見る人はそっちに目線が動くので、それを利用するのもひとつの手。ちょっと配置するのが楽しくなってきた(ちょっとだけ)。

素材の並べ方その②

【見る人の「視点」と「速度」を常に考えて配置する】


人の目が追えるのは「動くところ1箇所」に「オートフォーカス」しながら映像を見ているので

たくさんのものが同時に動くと、情報が多すぎて目が追えない状態=見せたいものが伝わらない
だから配置するときには「見る人の視線がどうやって動くか」をイメージして、さらに欲を言えばその視線を「誘導」してあげられるような速度の工夫をしてあげると、見やすい動画になっていく。

目ん玉が追えるのは「1箇所」→それ以外はぼんやりと見える
さらに「人の目の動き」→何も考えてない状態だと、人の目は画面左上からアルファベットの「Z」を描くように見る習性がある

そう考えるとおススメの配置は

①画面上で一番見せたい画がある場合→他の画は控えめに(大きさ、色味、配置の場所、動きの速度)
②同じくらいの意味合いで見せたい→サイズや人物の大きさを揃える(何とか戦隊、みたいなイメージ)
③動きがある場合→人の目の動きが追えるのは1箇所ということを踏まえて、どこを追って欲しいか「目線の誘導」を速度を加味して全体の構図を考える。人の目は「大きく動いた所」もしくは「左上からZの軌道」で画面を追うので、それを利用して構図を考えても違和感無く自然に画面を追える

これをやるだけでも、画面上がすっきり見えてきておススメです。

素材の並べ方その③

【リモートにありがちな「人物の背景(余白)をどう扱うか」で決める】


リモート演奏の映像って、だいたい自宅やスタジオなどで撮るので、どうしてもそれぞれの生活感や場所の雰囲気が見えて、画面に並べたときに「とっちらかって見えがち」問題が生まれてしまう。それを見るとどんなことを考えて配置すればいいか悩みがち。

もちろん同じ場所でロケ撮影できれば映る背景に統一感が出るので余白は気にならないんだけれど、今はコロナ禍で集まるのは難しい・・そんな時は

作品のテーマが「物語」を届けたいか「リモートしている姿」を届けたいかで余白を考えて並べるのも一つの手ではないかなと思います。

例えばひとつのリモート映像を作るとして

【余白少なめに並べる】
作品のテーマが「物語」を伝えたい

なるべく人物周りの余白を写さないようにするかわりに、背景余白には「物語の世界観」を統一するよう他の背景やアイテム、エフェクトなどを多めに起用してみる。

【余白多めに並べる(もしくは貰った映像そのまんま使う)】
作品のテーマが「リモートしている姿」を伝えたい

余白にうつる背景はその人の生活感が出やすいので、見る側は「演奏してる人の雰囲気」を味わうことができる。アットホームな空気感や、親近感がわきやすい。

この3つを基準に並べ方を考えて配置すると、たくさんの映像が来ても比較的簡単に映像を並べられるようになりました。

おさらい~映像素材の並べ方③つ~

①【トランプの七ならべをするように方向を合わせる】
バラバラに届いた映像でも統一感が出てくる

②【見る人の「視点」を常に考えて配置する】
人の「目の動き」に合わせて見せたい画を誘導して配置する

③【リモートにありがちな「人物の背景(余白)をどう扱うか」で決める】
「物語」を届けたいなら余白なし、「リモートしている姿」なら余白残しがおススメ


これを考えながら、40人以上の編集をする時に具体的に私が選んだのは・・・

①縦映像と横映像に分けて、方向はなるべく隣同士視線が合わない様に配置
(視線が向かい合うとそこに変な意味が生まれて見えて変に意図があるように見えたので)

②指揮者がいるので、常に中央で視線を安定させて(色味もオレンジで目を引く色合いに調整)
周りは音楽のテンポ感と海の青味、波をイメージした配置、人数が多いのでなるべく人酔いしないように場面転換しても配置が極端に変わらないように配置

③「リモートをしている姿」を届けるために、各自の背景は採用。ただそれだけだとオペラの世界観がちょっと「とっ散らかってる」に寄ってしまいそうだったので、全体の時は人物を透過して、バックにある海の映像と混ぜることで、音楽の世界観と人物の色味を合わせて演奏の雰囲気を出したりと、工夫もしながら配置を考えてみた

 

そして出来上がった作品がこちら

人数が多くなればなるほど、配置(特に全体が見える所とか)に悩むけれど、
色々並べながら分かったことが多かったので
とても勉強になりました。
実は1箇所「あえて視線を操作して意味を持たせたシーン」もこっそり作ってますが分かるかな(笑)

あー、編集の楽しさが分かってきた感じ(*ノωノ)
でも、これだけの人数を配置するのに何度も何度もカクカクして夜な夜な発狂していたのも事実。
今では良い思い出になりつつあるのが幸いです。。。

他にも何箇所か「細かすぎてわからない選手権」みたいなところを作ってあるので、
それはまた次の記事からネタバレして行きます(*ノωノ)

次は2/5「【②画面転換/効果(トランジション)】→次のシーンに行くときに画面の切り替え方法」について詳しく書いていこうと思います!

 

#5.リモート演奏で編集してみた~40人超えの編集で必要なこころがまえ~

リモート演奏参加40人以上の「編集」をしてみた!

前回、初めての「リモート演奏」に参加をして、無事動画にして貰ったったのもつかの間、次のリモート演奏のお誘いがあったのですが・・・

なんと参加者数が40人以上!!
どうやら前回20人程のリモート編集をしてくれた、「ジーニー似」の歌い手仲間のPCがすでに編集の重さに限界が来ているという話を聞いて、PCのスペックを確認したら若干私の方が高かったようなので「編集分担制」で動画を制作することになりました。

リモート編集に必要なのは大きく分けて「音編集」「本編映像編集」「エンドロール編集」の3つ

ということでPCへの負荷を軽減するため「編集を分担」してそれぞれ出来たパーツを組み合わせて一つの動画にするために、まずは編集がどんなパーツに分けられるかを整理したところ・・・
大きく分けて「3つのセクション」に分けられそうという結果に。
私はその中でも「本編編集」で送られてきた約200GBのデータを使って映像編集をすることになり(Youtube動画なら480Pで約200時間!位見られる容量のでかさ)映像のデータ扱いに圧死しそうでした。。。

編集に必要な3つのセクションその①
「音編集」

・リモート録音の場合、伴奏パートを聴きながら声だけの録音をしたデータを一つにまとめた(重ねた)後に、音楽編集ソフトを使って色々な効果を入れて調整して、なるべく違和感のない音質に仕上げていく作業。私はAdobeのAuditionというソフトで編集するのですが、以下の3つの調整をかけています。ご参考までに。

【①ホワイトノイズ消去】→無音時の「サーー」という周囲の環境音の除去

【②リバーブ(残響/エコー)をかける】→ホールで演奏しているような空間を演出

【③音質調整】→音割れや音量バランスの調整

 

音編集の大変な所は、「効果をかけても確認するのが波形と自分の耳」ということ。
他の編集もそうだけど、基本的に変更は「数値」をいじって、結果どう反映されたかを「自分の耳や目」で判断するので、何が良いと判断するかは自分のセンスもおおいに必要。
やればやるほどわからなくなってくる「沼」現象にさいなまれるので、いかに普段ふつーに聴いている音楽って、実は神編集してるんだなって実感しました。
有料のソフトはその辺ある程度テンプレートのように選択できるようになってるので編集時にはとっても助かります。

編集に必要な3つのセクションその②
「本編映像編集」

・私が担当したのがこの「本編」の映像編集。編集ソフトはAdobe Premiere pro使用。

【①映像配置(クロップ/速度デュレーション)】→どの場面にどの映像を置くか(激重作業)

【②画面転換/効果(トランジション)】→次のシーンに行くときに画面の切り替え方法

【③色合い(カラー補正)】→全体の色味を調整

【④テロップ(字幕)】→タイトルや字幕などを挿入

【⑤いろんなエフェクト(フレア=光/モーションなど)】→シーンが生き生きとしてくる

 

とにかくこの作業は「PCのスペックが高くないと地獄を見る」ことになる。
上記の①~⑤を見てもらっても分かる通り色んな効果を重ねていく作業になるので、効果を重ねれば重ねるほどPCへの負荷がどんどんかかっててきて、映像をプレビューした途端・・・

なんか画面カクカクする→下手したらPCごとオチる発狂

 

まるで「タイムループホラー」のように悪夢を繰り返しながらの編集作業となるわけです。

編集に必要な3つのセクションその③
「エンドロール編集」

映像の最後に入れる「クレジット」=作品の制作に関わったキャストやスタッフのリストを並べたもので、簡単に名前を挿入するものから、エンドロールだけでも一つの物語が見えるような演出をするものまで幅広く作られているもの。最初に入れる場合や、クレジット無しの映像もあるけれど、作品における重要な構成要素でもあるから、大切に扱って損はない。

編集方法は「本編映像編集」と変わらない。
ただ、テロップで名称や名前を出すのが主な構成のため、順番や誤字脱字など間違わないようにチェックするのが大変。

 

ということで、リモート演奏の編集で40人以上の動画を作ろうと思っている場合は、これらの作業をこなせる少なくとも以下の4点の心がまえが必要だと思い知りました。

大人数のリモート演奏の編集で必要な心構え④つ

大人数の動画編集をする場合の心がまえ④つ

①無制限に使用できるWiFi環境(最重要)
・データのやり取りは無限に沸き起こるので容量決まってると無理

②ハイスペックPC
・編集ソフトをダウンロードして作業に耐えられないと発狂する

③優良編集ソフト
・料理で言えば「調理器具」みたいなもの。良い器具を使えば凝った料理ができる

④根性
・画面は必ずと言っていいほど「カクカク」し始めて編集は死闘と化す。耐えるのだ

 

結局のところ「リモートの人数」によって、少なければスマホアプリで対応できるだろうし、大人数であればあるほど編集環境を揃えていかないと対応できないということ。

次はその根性で乗り切った「本編編集」をもう少し掘り下げて
編集ソフトAdobe Premiere Proを使って実際下記①~⑤を編集した内容を順次公開して行きます。

「映像編集」でやったこと

【①映像配置(クロップ/速度デュレーション)】→どの場面にどの映像を置くか(激重作業)

【②画面転換/効果(トランジション)】→次のシーンに行くときに画面の切り替え方法

【③色合い(カラー補正)】→全体の色味を調整

【④テロップ(字幕)】→タイトルや字幕などを挿入

【⑤いろんなエフェクト(フレア=光/モーションなど)】→シーンが生き生きとしてくる

 

さらに次は
「リモート演奏支援企画に応募/編集からYoutube動画投稿」まで

全てやることになった記事も平行でUPしていきますので

・コロナで演奏活動を自粛せざるを得ない音楽家
・音楽活動や芸術活動をどんな形でも続けようと一生懸命頑張ってる人達
・リモート演奏に興味がある人
・映像編集のやり方が知りたい人
・なんか知らないけど新しいことしてみたい人(笑)

 

今舞台に上がれない悔しさに負けないで頑張ろうとしている人達へ
音楽の世界で生きてきた私自身が失敗したり、経験した体験を記事にすることで、少しでも創作活動の参考になればいいなと思ってます。

頑張れ!俺!!←

#4.GoogleDriveを使ったリモート演奏データの送り方

Google Driveでデータを送る方法が詳しく知りたい!

という反響が多かったので、

Google Driveを使ったデータを送る方法

画像と共に、解説していきます(*’ω’*)

♪反響のあった記事はこちら

リモート演奏にスマホ1台で参加してみた~データ送信編~

■Google Driveってどこにある?

 

 

この「△」ドライブと書かれているのがGoogle Drive(グーグル・ドライブ)。

↑の画像はPCでGoogleを開いて、左上のオレンジ枠を押すと、中に入ってます。

 

■Google Driveを使ったリモート動画をサイト上にアップロード(読み込み)する

以下は全てスマートフォンでの操作の方法です。

機種によって、デザインは多少変わるかもしれませんので

①最初はGoogleの中の「ドライブ」という所を探してみて下さい。

②十字のマークが「新規作成」ボタン。ここを押してデータUPをして行きます。

③「アップロード」を選択

④一覧の中から送りたい動画や音声を選びます。

選ぶとダウンロードが始まるので、アップロードが終わるまでお待ちください(*’ω’*)

(通信速度が遅かったり、重いデータの場合は平気で20分~30分とかかかるので気長に待とう)

 

⑤アップロードが終わると下記画面から何をするか選択画面が出るので「リンクをコピー」する

リンクの共有:オフの状態だと、リンクを張り付けても共有できないので注意。

 

⑥送りたい先のメールやLINEを開いて、本文の所を長押し→「貼り付け」で、

GoogleDriveのリンク先が出るので、そのまま送ればOK。

【補足】

※見る側はGoogleアカウントとかなくても、誰でも閲覧、ダウンロードできます。

※PCから操作すると、⑤の画面でURLが他の人に漏れてしまうのを防ぐ「制限付き」などの設定もできるので、セキュリティを厳しくしたい人は見る人を限定してからURLを送ると良いかも。

↓PC画面での「リンクの制限」画面

GoogleDriveでゲットしたURLを送れば、例えば出来上がったリモート動画をみんなに確認してもらいたい時とかに一人一人重いデータを送ることなく、リンク先だけコピペして送れば、あとは見る側がGoogleDrive先で見れるのでデータの扱いがとっても楽チン♪

ちなみに送った後に、アップロードしたデータをずっとGoogleDrive上において置かないといけないわけではないので(アップロードしたデータを消すときに「このデータを消してもリンク先を共有している人達は変わらず閲覧できます」って表示されるはず)データが溜まってきたら、確認しながら、必要ないものは整理すると長く利用できます(*’ω’*)

あ!それでも保存データ量が減らない場合

「ゴミ箱」に溜まったまままになってる場合がありますので、そちらを空にすれば一気にデータ保存量が増えるはず。。。(空にしないといつまでもゴミ箱の中に残り続けてます)

 

ということでGoogleDriveでの保存方法の解説でした!

次からは、保存したデータを使って「編集」をやってみたに突入(*ノωノ)難易度高めです!!

 

 

#3.リモート演奏にスマホ1台で参加してみた~データ送信編~

リモート演奏したデータが大きすぎて送れない??

①初めてのリモート演奏でゲットしたデータを編集者に送るときの注意

そうなんです。せっかく撮ったリモートの映像が「メール添付で送れない」

という事態が発生。あせりました(笑)

映像データって「重い」から扱うのにちょっと面倒。

どうやってそのデータを編集者に送るのか、3種類のメール以外の添付方法があったので

実際使ってみて、感想をまとめました。

②データを送るのに目安にしたのはデータの「時間」

・5分以内→「LINE」ベタ貼りでOK。5分以上は送れない設定になってました。

とっても簡単だけど、実は送るとデータ自体をLINEが軽く変換してしまうので

扱いやすい反面、撮った時のクオリティより下がってしまう場合があります。

 

・5分以上→「Google Drive」(グーグル・ドライブ)

グーグルアカウントを持ってる人なら無料で15GB(ギガバイト)までオンライン上の保管サービスが使えるのでおススメ。

新規→ファイル(又はフォルダ)のアップロードでデータをUPしたら

Google DriveでUPした映像で「右クリック」「リンクの発行」でリンクをコピーすれば

重いデータを介さずに見たい人が直接そのURLからダウンロードできるという便利なサービス。

 

・30分とかすごくたくさん撮ってしまった場合→「ギガ・ファイル便」がおススメ(2020年7月現在)

https://gigafile.nu/

1ファイル200GB(ギガバイト)までを無料で転送できる神サービス(しかも基本無料)

ここにデータをアップして、URLをゲットすれば、どんなに重いデータでも送ることができる。

 

③データの劣化を防いで送る場合は「Google Drive」が扱いやすくておススメ

スマホで撮った映像や録音素材を送るのに、LINEは扱いやすいけれど、データの質を軽くするために「エンコード」という「圧縮作業」が自動でされていて、本来撮ったクオリティよりちょっと下がってる可能性があることを送ってみて知りました。(撮ったデータのプロパティとLINEで送ったデータのプロパティを比べてデータの大きさが違ってて気付いた)

パッと見は分からないけれど、編集して映像を拡大したりするとちょっとだけど、その荒さが見えてしまう場合があるので、撮った時のクオリティと同じ状態で送れる「Google Drive」や「Giga-File便」などを使った方がひと手間かかるけど、編集することを考えるとより良いものが作れるかなと。

そして、無事に送ったデータを使ってもらって出来た動画がこちら!!

・・・初めてのリモートデビューです。久しぶりに歌った本番はクラシックではなかったけれど、それでも歌い手として、コロナ禍で自粛をしながら唄うための第一歩は大きかったと思ってます。

感動もひとしお、次は私自身が「動画制作」をすることになろうとは・・・

ということで、次はそんな「動画制作・編集」をすることになった私が体験した様々な気づきを備忘録としてまとめたいと思います!

 

 

#2.リモート演奏にスマホ1台で参加してみた~録画編~

スマホ1台でリモート演奏できるのか??

【持ってたもの3つ】

1.スマホ(主に録音、録画用)

2.イヤホン(録音時に伴奏が入らないで聴くため)

3.タブレット(伴奏を聴く用)

【買ったもの2つ】

1.MP3プレイヤー(伴奏聴く用)←タブレットがあれば代用可

2.スマホスタンド(スマホ固定用)

①ということでリモート録音を開始

リモート録音で手間取ったのが「カメラ位置」

リアルに歌ってる姿の映像も必要だったので、自分の姿をどう撮るかはリモートやった人は悩んだのではないかしら。

私は身長164cmと女性にしてはまあまあ身長があったので自分の顔より上にカメラを設置するとなると、棚の上に置くだけでは顔が撮れなくてスマホホルダーで自分の身長より上にセッティングしたらようやく顔(上半身)が入った映像が撮れました。

 

②撮り方は2つ

1.音と映像同時に撮る

2.音と映像別に撮る

1.音と映像を一緒に撮る場合:

・スマホの録画機能で一気に撮る

伴奏音が録画に入らないようにイヤホンで他のデバイスで聴きながら録画する

 

2.音と映像を別々に撮る場合:

・音→スマホの録音機能orアプリで声だけ録音する

(伴奏音が入らないよう他デバイスで聴きながら)

・映像→スマホの録画機能で撮る

(映像の音は使わないので伴奏はイヤホンで聴かなくてOK)

 

③実際リモート撮ってみて感じたこと

ということでスマホ1台でも、リモート演奏を撮ることができました。

映像は最近のスマホはとても画質良く撮れるので案外満足だけど、音に関してはノイズが入ったり、刺客が現れたり(笑)で音楽をやってる身としては、課題もあるかなと。

編集をする人がそういう「音の編集」ができるソフトでノイズなどを消して貰えるとよりリモートしやすくなるかなあと思いました。

次回は、リモート演奏にスマホ1台で参加してみた~データ送信編~

リモートできたデータを送るのにも一波乱あったなんて・・・〈つづく〉

#1.リモート演奏をやってみた~消えた本番~

 なくなった本番を取り戻せ!

これは、コロナで歌う場所がなくなってしまった歌い手が

音楽を続けるために悩みながらも

ICTを駆使して活動を続けようと奮闘するお話しです。

~コロナで歌う場所がなくなったオペラ歌手~

①悩んでばかりもいられない

②リモート演奏という新しいワード

③ということでリモートで本番不足を解消することに

ここからはブログ形式で

実際にリモート演奏にチャレンジしてみて

どうなったかの体験談をUPしていきたいと思います。

 

がんばっぺ!